[17日 ロイター] - ロシア中央銀行は17日、2月前半の経済全般に対するインフレ圧力は引き続き強かったと明らかにし、ルーブル相場下落を要因に挙げた。
1月のインフレ率は前年同月比11.8%と、中銀目標である4%の約3倍に達した。中銀は先週、インフレ抑制のため利上げを準備していると示唆した。
中銀は「2月前半2週のデータは、インフレ圧力が強まる傾向が続いていることを示した」と説明した。
ウクライナ侵攻開始以降、ロシアの物価は西側からの制裁で極めて不安定となっている。また、今年は原油とガスからの収入減少で通貨安が新たに加速した。
ルーブル相場は、欧州連合(EU)によるロシア産原油の禁輸措置と主要7カ国(G7)による価格上限設定が導入された昨年12月初めから16%下落している。
中銀のアナリストは「1月の為替レートは、最も輸入に依存している製品の価格に既に影響している。ルーブルが現水準にとどまった場合、今後数カ月間はインフレ押し上げが続くだろう」と述べた。
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