[モスクワ 6日 ロイター] - ロシア最大の経済団体、ロシア産業企業家同盟(RSPP)のアレクサンドル・ショーヒン会長は6日、ロシアや旧ソ連圏の一部の企業に対し、西側企業のロシア撤退によって生じた隙間を埋めるよう呼びかけた。
ロシアが昨年2月にウクライナ侵攻を開始して以来、マクドナルドやルノーを含む数多くの外国企業がロシアから撤退したり、同国での活動を停止した。
ショーヒン会長は「われわれは制裁逃れを呼びかけているのではなく、西側諸国のロシア離れで生じた隙間を利用するよう求めている」と述べた。ロシアだけでなくユーラシア経済連合(EEU)構成国の企業も隙間を埋められるとした。
外資系競合他社の撤退に乗じようとする動きは既にあり、ロシアの飲料メーカー、チェルノゴロフカは、米飲料大手コカ・コーラとペプシコが昨年生産と販売を停止した後、規模が約90億ドルの国内ソフトドリンク市場で50%のシェアを目指すと表明した。
ロシアとともにEEUを構成するアルメニア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギスは、欧州諸国の対ロシア貿易が急減する中、2022年に同国への輸出を急増させた。
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