[サンクトペテルブルク(ロシア) 24日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は24日、日本と北方領土問題について話し合う準備があると表明する一方、日本側の準備に対しては疑問視する姿勢を示した。
プーチン大統領は、サンクトペテルブルク国際経済フォーラムの合間に外国人記者団に対し「我々は話し合う準備が整っている。日本の用意ができているかどうかはまだ分からない」と述べた。
また大統領は、両国とも問題の解決には非常に関心があるとしながらも、解決には共同で困難な作業に当たる必要があると示唆。「いかなる解決策もどちらかの国の利益を損なうことがあってはならないし、いかなる妥協もどちらかの国に敗北感を抱かせるものであってはならない」と述べた。
米国や欧州諸国がウクライナ問題にからんでロシアへの制裁を拡大すると発表したことを受け、日本政府は4月、23人のロシア人に対し渡航ビザの発給を拒否した。
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