[7日 ロイター] - ロシアはウクライナの民間人を退避させる「人道回廊」を首都・キエフなど複数の都市に現地時間8日午前9時(日本時間午後4時)に設置することを提案、ウクライナに同意を求めた。ロシアの通信社が報じた。
ただ、回廊の多くはロシアやベラルーシを経由地あるいは避難先としており、ウクライナ当局はこれまで、そのような避難経路を拒絶してきた。
インタファクス通信によると、キエフ、チェルニーヒウ、ハリコフの市民の退避先はロシアで、一部の回廊はベラルーシを経由する。ウクライナの人道問題調整を担当するロシアの委員会が出した声明に基づき報じた。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、これまでの民間人退避に関する提案を拒絶してきた。
一方、スームイとマリウポリの市民は、ロシアか、ウクライナの都市・ポルタバおよびザポロジエに退避するかを選ぶことができると声明では説明されているという。
ロシアは、ウクライナに対してモスクワ時間午前3時(日本時間午前9時)まで同意するよう求めた。
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