[モスクワ 14日 ロイター] - ロシアの通信社によると、同国はインドへの地対空ミサイルシステム「S400」の供給を開始した。米国がロシア製兵器の購入を巡りインドに制裁を科す可能性がある。
インタファクス通信によると、ロシア連邦軍事技術協力庁のドミトリー・シュガエフ長官はドバイで開かれている航空見本市で「第1弾の供給は既に始まった」と述べた。初回納入分はインドに年内に到着する見通しだとした。
インドは2018年にロシアとS400購入で55億ドルの契約を締結。中国からの脅威に対抗するのに必要だと主張している。
米国で17年に成立した「敵対者に対する制裁措置法(CAATSA)」では、敵対者に指定されているロシアなどから軍事装備を調達する国に制裁を科すことが定められている。インドには同法の下で経済制裁が科されるとみられる。
米国は昨年、ロシアからS400を調達したトルコに同法の下で制裁を発動している。
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