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投資家資金、割安のロシア株へ流入 地政学的リスクも

3月15日、世界的に株価が上がる中、ロシア企業の上場が相次いでいる。投資家は地政学的リスクや追加の対ロシア制裁を巡るリスクを差し置き、成長見込みとバリュエーションの低さからロシア企業の株式を買っていることが分かった。写真は3月11日、モスクワの赤の広場で(2021年 ロイター/Evgenia Novozhenina)

[モスクワ 15日 ロイター] - 世界的に株価が上がる中、ロシア企業の上場が相次いでいる。投資家は地政学的リスクや追加の対ロシア制裁を巡るリスクを差し置き、成長見込みとバリュエーションの低さからロシア企業の株式を買っている。

この日はロシアの金生産企業、GVゴールドが新規株式公開(IPO)計画を発表した。オンライン販売のオゾンは昨年11月に米ナスダック市場に上場、今年3月には小売りのフィックス・プライスがロンドン市場に上場し、家電販売のMビデオはは追加的に株式を売り出した。

ロシア市場に関わる銀行幹部は「収益を求め新興市場に目を向ける必要があり、その中でロシアは割安だ」と指摘。「政治的な緊張が和らいでいるとの感触があり、市場は厳しい制裁はないと予想している」と話した。

西側諸国は反体制派指導者ナワリヌイ氏への処遇を巡ってロシアに制裁を科したが、ロシア経済に打撃となる国債は対象に入れなかった。通貨ルーブルに圧力がかかるものの、ロシア株式市場のMOEX指数は15日、一時3596ポイントまで上昇し、最高値を付けた。

ガズプロムバンクのアナリスト、Ilya Frolov氏は、株価収益率(PER)に基づくと、ほかの新興国や先進国の株式と比べたロシア株の割安さは今年、歴史的な平均水準である50%程度に戻り、2020年から拡大した。「興味深いことに市場の構造が変わってもバリュエーションの低さが続いている。地政学的リスクに起因する可能性がある」と述べた。

ITIキャピタルの株式アナリスト、Stanislav Yudin氏は、ロシアの主要な輸出産品である原油の相場が乱高下したり対ロシア制裁のリスクがあったりする中でも、投資家はロシア企業の成長と利益率に注目していると言う。「ロシア株の一部は競合他社と比べて、成長と利益率の観点からもっと高くてもいい」と話した。

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