[モスクワ 17日 ロイター] - ロシア政府が3月に原油減産を計画しているにもかかわらず、国内の石油生産業者は現在の原油輸出量を維持する見込みだ。ベドモスチ紙が17日、関係筋の話として報じた。
また、ロシアは石油製品の一部を中南米と北アフリカに振り向けているという。
ロシアが3月に日量50万バレルの原油減産を計画する中、同紙によると、ロシアの精製所への供給が削られるため石油生産が減少し、石油製品の輸出が減少することになる。同時に、海外への原油輸出量が大きく減少する可能性は低いという。
EU(欧州連合)は、昨年12月の原油規制に加え、2月5日からロシアの石油製品に対する禁輸措置と価格上限を導入。それとともに、EUは価格上限の仕組みにいくつかの適用除外も導入している。
指針によると、第三国でのブレンド作業により「関税のシフトが生じる」または石油製品の種類が変わる場合、価格上限はロシアの石油製品に適用されなくなる。
同紙は関係筋の話として、ロシアはEUの免除措置に合わせて「ブレンド」制度を利用するブラジルなどの中南米や、モロッコ、チュニジア、アルジェリアなどの北アフリカに石油製品の供給を開始したと伝えている。
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