May 21, 2019 / 2:16 AM / a month ago

仏伊石油大手、ロシア産汚染原油の代金支払い中止

 5月20日、ロシア産原油に高濃度の有機塩素化合物が混入した問題で、フランスの石油大手トタルとイタリアの同ENIがロシア企業に対する当該原油の購入代金の支払いを中止したことが、複数の商社筋の話で分かった。写真はベラルーシのマズイルにあるパイプラインの模型(2019年 ロイター/Vasily Fedosenko)

[モスクワ 20日 ロイター] - ロシア産原油に高濃度の有機塩素化合物が混入した問題で、フランスの石油大手トタル(TOTF.PA)とイタリアの同ENI(ENI.MI)がロシア企業に対する当該原油の購入代金の支払いを中止したことが、複数の商社筋の話で分かった。

両社はロシアのロスネフチ(ROSN.MM)やスルグトネフテガス(SNGS.MM)などに対し、汚染の程度が明確になれば支払いを行う用意があるほか、汚染されていない原油ならば供給が再開したときに代金を支払うと告げた。

汚染された原油数百万バレル分の支払い期限は15日だった。

トタルとENIは、ロシアと中欧やドイツを結び、汚染された原油を運ぶパイプライン「ドルジバ」以外の複数のルートを通じ、現在もロシア産原油を購入している。

複数の関係筋によると、汚染されていない原油の代金支払いは通常通り続いており、ドルジバ経由の原油が汚染される前の4月初めに出荷された原油の代金は全額支払われた。

西側企業は理論上、汚染されていると知らずに購入していた原油の支払いを拒否する権利がある。しかしドルジバ経由の販売はロシア法の管轄下にあり、同法では、支払い義務があることと、品質が基準を満たしていない場合には損害賠償請求を起こす必要があることが定められている。損害賠償請求の手続きには数カ月から数年を要する可能性がある。

ある商社筋は「あんな石油の代金を払いたいものなどいるはずがない。厳密に言えば、あれは石油ではない。誰が誰にいつ賠償を保証するのか明確に説明できるロシアの人物はいない」と話した。

一方、大手ロシア産油企業と取引する商社筋は「西側企業は支払わなければならない。それから損害賠償を請求すれば、われわれが後で対処できる」と述べた。

トタル、ENI、ロスネフチ、スルグトネフテガスからはコメント要請への返答が得られていない。

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