March 25, 2019 / 5:40 AM / 3 months ago

焦点:ロシアと共謀疑惑は「シロ」、トランプ氏再選に追い風か

[ワシントン 24日 ロイター] - 2016年米大統領選へのロシア介入疑惑(ロシア疑惑)を巡り、モラー特別検察官はトランプ陣営とロシアの共謀を認定しなかったことが判明した。これによってトランプ大統領は、ロシア疑惑を追及してきた野党・民主党に対する強力な反撃材料を手に入れた形だ。今のところ見通しが厳しい再選に向けた追い風になる可能性もある。

 3月24日、2016年米大統領選へのロシア介入疑惑を巡り、モラー特別検察官はトランプ陣営とロシアの共謀を認定しなかったことが判明した。これによってトランプ大統領(写真)は、ロシア疑惑を追及してきた野党・民主党に対する強力な反撃材料を手に入れた形だ。メリーランド州で撮影(2019年 ロイター/Kevin Lamarque)

過去2年にわたって民主党は、ロシア疑惑に伴ってトランプ氏の当選には正当性に問題があるという点を政権批判の中心に据えてきたし、メディアもトランプ氏が大統領に就任するのがふさわしかったのかどうかを絶え間なく報道していた。ところがモラー氏の捜査報告は、トランプ氏も側近たちも、ロシアとの共謀はなかったと結論を下した。

民主党は16年の大統領選とトランプ氏の事業に関する問題で議会として調査を続けると表明しているが、今回の捜査報告で大統領に違法行為があったという証拠が出てこなかった以上、調査続行は空回りと見られるリスクをはらんでいる。

歴代大統領の足跡を研究しているダグラス・ブリンクリー氏は「今回はトランプ氏にとって素晴らしい1日になった。足かせが外れ、彼はメディアと民主党がでっち上げを定着させようとしていると非難できる。無実だったことを来年の大統領選のために利用することも可能だ」と指摘した。

今後トランプ氏にとって問題となるのは、選挙戦において発するメッセージや同氏自身のふるまいに関して最低限の規律を保っていけるかどうかだ。

何しろこれまでの経緯を見れば、トランプ氏が自分を律するのがいかに難しいかが分かる。また周囲を当惑させるような突発的な決定を下す傾向もあり、最近では対北朝鮮の新たな制裁を実際に科す前に中止を宣言して騒動になった。

モラー氏の捜査報告が明らかになった後でさえ、トランプ氏が自制力を欠き、全ての批判者や侮辱と感じた言動に食って掛かりたくなるような人物である点は変わらない。

こうした中でトランプ氏の再選への道のりはなお危うさを抱えている。専門家の分析では、来年の大統領選に勝利するには恐らくミシガン、ペンシルベニア、ウィスコンシンといった州を16年と同様に制することが不可欠になる。民主党側は既にこれらの州に資源を投入しているところだ。

それでもトランプ氏の支持者らは、モラー氏の捜査報告が大統領選に出馬しつつある民主党の各候補にとって手痛い一撃になったとみている。

元トランプ陣営アドバイザーのジェーソン・ミラー氏は「トランプ氏の勢威が弱まるか、(疑惑に)打ちのめされると期待して出馬している民主党候補には非常に厄介な事態だ。実際、トランプ氏は今回の問題を乗り切って支持率が上がりそうで、大統領選に向けた強い追い風が吹く公算が大きい」と話した。

ブリンクリー氏は、民主党側は戦術の修正が必要となり、ヘルスケアや温暖化対策、移民問題などでトランプ氏との差を強調しなければならなくなると予想。ロシア疑惑はもはや新鮮味がなくなったので、これらの問題が主な争点に浮上するとの見方を示した。

(Steve Holland、Jeff Mason、Roberta Rampton記者)

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