[モスクワ 19日 ロイター] - ロシア政府は19日、米国との新たな冷戦の可能性について、常に最善を望んでいるものの、「最悪の事態に備える」との認識を示した。
バイデン米大統領が今週、プーチン大統領が人殺しと思うと述べたことを受け、ロシア側は駐米大使をモスクワに召還するなど、両国の関係は急激に悪化。プーチン大統領は18日、米国のバイデン大統領に19日か22日に公開オンライン会談の実施を提案したと国営テレビで明らかにした。
ロシアのペスコフ大統領報道官は記者団に対し、プーチン氏による会談の提案は無期限ではないものの引き続き有効とし、「プーチン大統領は全ての状況を踏まえても、メガホン外交やレトリックの応酬には意味がなく、関係の継続が重要と考えている」と述べた。
米国との冷戦の可能性に関する質問に対しては、プーチン大統領が関係継続の意向を明確に表明しているとしつつも、「バイデン大統領のコメントを考慮しないわけにはいかない」と応じた。
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