[アムステルダム/ケープタウン 25日 ロイター] - 1994年のルワンダ大虐殺で、教会に避難を求めた少数派ツチ人約2000人の殺害に関与した疑いで指名手配されていた元警察官のフルゲンセ・カイシェマ容疑者が逮捕された。国際刑事法廷メカニズム(IRMCT)と南アフリカの警察が25日、発表した。
容疑者は教会の破壊に関与したとして、大虐殺の責任者を裁くルワンダ国際刑事裁判所に2001年に訴追されたが、逃亡していた。
同裁判所から08年に任務を引き継いだIRMCTの検察官は、今回の逮捕で容疑者にようやく正義が下されるとコメントした。
容疑者は南アフリカ西ケープ州の農家に潜伏していたが、南ア警察当局によって24日に逮捕された。
国連のデュジャリック報道官は声明で「平和、安全保障、正義のためにも処罰を免れないよう図ることが重要」と強調した。
ルワンダ大虐殺はフツ人過激派が主体の政府が主導し、地方の当局者や一般市民も加担。ツチ人や穏健派フツ人80万人が殺害されたと推計されている。
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