[ケープタウン 22日 ロイター] - 南アフリカ政府は22日、今後3年間で、経営難に陥っている国営電力会社エスコムの債務の半分以上を引き受け、同社のバランスシートと経営を強化し、再編を可能にする計画を発表した。
財務省によると、政府はエスコムの債務4230億ランドのうち、デフォルト(債務不履行)の恐れがある2540億ランド(140億ドル)を引き受け、債務と利息の返済を可能にする。
この措置により、エスコムはメンテナンスと送電・配電部門向け資金を確保する。
政府は汚職やずさんな経営がつきまとうエスコムの立て直しに長年苦慮。2008/09年以降、2634億ランドの支援を提供している。
エスコムは過去最悪の計画停電を続けており、経済に打撃を与えている。
ゴドングワナ財務相は予算演説で「経済は大きなリスクに直面している」と述べ、大胆な措置が必要だと指摘した。
その後のロイターのインタビューで、エスコムの救済はこれが最後との認識を示した。
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