[プレトリア 7日 ロイター] - 南アフリカ統計局が7日発表した第4・四半期国内総生産(GDP)は季節調整済み前期比1.3%減となった。市場予想の0.4%減よりも大幅な落ち込みで、電力危機が経済全体に悪影響を及ぼしている状況が浮き彫りになった。
国内の石炭火力発電所の老朽化に伴う不調を受け、国営電力会社エスコムは計画停電を余儀なくされている。ここ数カ月は1日当たり最大10時間も電気が止まり、あらゆる企業に被害が波及。ラマポーザ大統領は6日、こうした事態を打開するため、新たに電力相のポストを設けてクゴシエント・ラモクゴバ氏を任命した。
第4・四半期は10種類の産業のうち7種類でマイナス成長を記録。農業は3.3%減、鉱業は3.2%減、金融は2.3%減、貿易は2.1%減、製造業は0.9%減だった。
第3・四半期GDPは速報値の1.6%増から1.8%増に改定された。ただ今年第1・四半期がマイナスとなれば、景気後退(リセッション)に突入することになる。
2022年全体のGDPは2.0%増で、南アの経済規模は新型コロナウイルスのパンデミック発生前の2019年に比べて0.3%拡大した。
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