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南ア中銀、0.50%利上げ 物価見通し上方修正 「リスク上向き」

南アフリカ準備銀行(SARB、中央銀行)は25日の会合で、主要政策金利のレポ金利を0.50%ポイント引き上げ8.25%とした。今年と来年のインフレ見通しを引き上げ、リスクは上向きに傾いているとの見方を示した。(2023年 ロイター/Siphiwe Sibeko)

[プレトリア 25日 ロイター] - 南アフリカ準備銀行(SARB、中央銀行)は25日の会合で、主要政策金利のレポ金利を0.50%ポイント引き上げ8.25%とした。今年と来年のインフレ見通しを引き上げ、リスクは上向きに傾いているとの見方を示した。

今回の利上げは金融政策委員会(MPC)の5人の委員が全会一致で決定。ロイターが先週実施したエコノミスト調査では大部分が0.25%ポイントの利上げを予想していた。

利上げは10会合連続。2021年11月の金融引き締め開始からの合計の利上げ幅は4.75%ポイントに達した。

南アフリカ統計局が24日発表した4月の総合消費者物価指数(CPI)は前年同月比6.8%上昇と、3月の7.1%上昇から伸びが鈍化した。ただ中銀が目標とする3─6%はなお大きく上回っている。

中銀はこの日に発表した新たな経済見通しで、2023年のインフレ率は平均6.2%で推移すると予想。従来の6.0%から引き上げた。

声明で「コアの財・食品価格の短期的な上昇が予想されるため、23年の総合インフレ率(見通し)を上方修正した」とし、「インフレの上方リスク、国内外での資金需要の拡大、電力不足を受けた給電停止などを踏まえると、通貨安が一段と進む可能性がある」とした。

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