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南アの第4四半期GDPは前期比0.6%増に減速 15年は1.3%成長

[プレトリア 1日 ロイター] - 南アフリカ統計局が1日発表した2015年第4・四半期国内総生産(GDP)は前期比0.6%増と、ロイターがまとめたエコノミスト予想の0.8%増に届かなかった。農業と製造業の落ち込みが響いた。

GDPの前年同期比は0.6%増で、エコノミスト予想の0.4%増は上回ったが、第3・四半期の1%増からは減速した。

今年は深刻な干ばつに見舞われ、金やその他貴金属を含めた南アフリカの輸出品に対する海外の需要が依然として低調なため、GDP成長率はさらに鈍化するとみられている。

政府は昨年のGDP成長率について2009年以降で最も低い1.3%だったとみているが、今年の見通しは0.9%と一段と弱い。

スタンダード・チャータードのアフリカ調査責任者、ラジア・カーン氏は、今年まで3年連続で成長の勢いが弱まる事態が予想される中、南アフリカの格付けが投資適格級から転落する恐れがあらためて浮上していると指摘した。

1日に発表された2月の国内自動車販売台数も前年同月比8.1%減で3カ月連続のマイナスとなり、経済の不振ぶりを示した。

南アフリカ準備銀行(中央銀行)は景気悪化にもかかわらず、物価上昇抑制のために利上げを続け、1月にも政策金利を50ベーシスポイント(bp)引き上げた。しかしキャピタル・エコノミクスのアナリストチームは、物価見通しが悪化しているとはいえ、GDPや自動車販売のデータを前提にして中銀が今月追加利上げする可能性が低下したとみている。

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