[ソウル 14日 ロイター] - 韓国金融委員会(FSC)は14日、バイオ医薬品受託製造会社、サムスン・バイオロジクス(207940.KS)が2016年の新規株式公開(IPO)前に会計規則に違反したと明らかにした。同社株は韓国取引所で当面、売買停止となる。
FSCは、サムスン・バイオロジクスが不当に同社の価値を高めたとのアクティビスト(物言う投資家)や政治化の指摘を受けて調査を進めていた。FSCは、同社CEOの解雇も要請した。
当局が5月に調査を開始してから同社株は30%下落し、時価総額は約90億ドル減少した。
サムスン・バイオロジクスはこれまでも不正行為を否定しており、規制当局を相手に行政訴訟を起こす計画を明らかにした。
韓国取引所は声明で、売買停止は少なくとも15営業日は続くと発表した。また、上場廃止に該当するか今後審査する方針も明らかにした。
サムスン・バイオロジクスにはサムスン電子(005930.KS)とサムスンC&T(028260.KS)が75%出資している。