[東京 29日 ロイター] - サンバイオ4592.Tと大日本住友製薬4506.Tは29日、慢性期脳梗塞を対象として米国で開発中の再生細胞医薬品「SB623」のフェーズ2b臨床試験で、主要評価項目を達成できなかったと発表した。
サンバイオでは、同薬の慢性期外傷性脳損傷プログラムについては、第2相試験(STEMTRA試験)において良好な結果を得ているため、引き続き開発を進めるとしているが、今回の結果を受けて、その他の疾患については、開発の方法や期間、資金などの見直しを行うとしている。
また2019年1月期の連結業績に影響は与えないとしているが、株式市場では、同薬への期待感を材料に昨年11月からサンバイオ株が急騰、昨年10月末比で3倍以上になっていたため、明日の株価動向が警戒されている。
伊賀大記
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