[16日 ロイター] - 仏製薬大手サノフィは16日、米国で最も処方されているインスリン製剤「ランタス」の定価を来年から78%引き下げると発表した。競合するデンマークのノボノルディスクと米イーライリリーもインスリン製剤の値下げを公表している。
サノフィはまた、ランタスを認める民間医療保険に加入しているすべての患者に対し、自己負担上限額を月35ドルとする制度を適用する。
バイデン米大統領はインフレ抑制法の下で、メディケア(高齢者・障害者公的医療保険)の加入者については自己負担額を月額35ドルまでとする取り組みを推進している。
同社はランタスのほか、超即効型インスリン製剤「アピドラ」の定価も70%引き下げる。
サノフィによると、米国における同社の市場シェアは、長時間作用型インスリンが40%、即効型が4%となっている。
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