[12日 ロイター] - サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は12日、国営の新航空会社「リヤド航空」を設立すると正式に発表した。
政府系ファンド、パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)が全額出資し、アラブ首長国連邦(UAE)のエティハド航空元最高経営責任者(CEO)のトニー・ダグラス氏がCEOに就任する。
国営サウジ通信(SPA)によると、アジア・アフリカ・欧州に近い地の利を活用し、2030年までに世界100都市以上への航路を運航する予定。
さらに同社の新設で、サウジアラビアの非石油部門国内総生産(GDP)が200億ドル押し上げられるほか、直接・間接に20万人超の雇用が創出されるという。
航空業界が新型コロナウイルス禍から回復する中、石油依存脱却と経済の多様化を目指すサウジは、地域の輸送・移動ハブとの競争に参入することになる。
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