[ジッダ(サウジアラビア) 19日 ロイター] - シリアのアサド大統領は19日、サウジアラビア西部ジッダで開催されたアラブ連盟の首脳会議に出席、アラブ各国首脳から温かい歓迎を受けた。
アラブ連盟は2011年にアサド政権が反政府派を武力弾圧したことを受けて参加資格を停止したが、今月7日に復帰を決議していた。
サウジのムハンマド皇太子は首脳会談の冒頭にアサド氏と握手を交わし、関係改善を印象付けた。シリアのアラブ連盟復帰が危機の終結につながることを望むとも述べた。
サウジはかつて米国の影響を強く受けていたが、昨年イランとの関係を再構築し、シリアをアラブ連盟に再び迎え入れ、スーダン紛争を調停するなど、アラブ諸国の外交をリードしている。
アラブ連盟の首脳会議には、カタールのタミム首長も出席。同氏は2018年、アラブ諸国はアサド氏のような「戦争犯罪者」を容認できないと同氏を批判していた。
シリア国営通信は、タミム氏とアサド氏が握手を交わしたと報じた。一方、カタールのメディアはそのことには言及しなかった。タミム氏はアサド氏の演説前に会場を離れたという。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」