November 13, 2014 / 7:02 AM / in 6 years

コラム:サウジの価格戦略は米シェール革命を阻むか

[ロンドン 12日 ロイター] - 米国の石油生産は過去数十年というもの、常に国際石油価格、そして石油輸出国機構(OPEC)と切っても切り離せない関係を続けてきた。従って現在、北米のシェールオイル生産者らが原油価格と市場シェアをめぐり、サウジアラビアとの闘いに巻き込まれていることには何ら不思議はない。

 11月12日、米国の石油生産は過去数十年というもの、常に国際石油価格、そしてOPECと切っても切り離せない関係を続けてきた。写真はカリフォルニア州ベーカーズフィールドの石油掘削施設(2014年 ロイター/Lucy Nicholson)

有名なバッケン・シェール油田を擁するノースダコタ州ほど、石油価格の上下に揺さぶられて激しい景気循環を繰り返してきた州はない。同州、そして米国中のシェールオイル産業の興隆を見通すためには、海外情勢を考慮に入れることが不可欠だ。

ヒューストン大学のクレイグ・ピロング教授は今月、サウジがシェールオイル産業潰しを狙った市場略奪的な価格戦略を採っているとの見方に対して疑問を投じた。

サウジが単に市場シェアを守るため合理的な対応を採っているだけではなく、シェール革命にブレーキを掛けるため(あるいはイランやロシアなど他の石油輸出競合国への圧力を増す狙いもあって)、意図的に生産量あるいは価格面で戦争を仕掛けているという証拠は存在しない。

しかしサウジとOPECが市場シェアの大幅な縮小を受け入れない限り、低価格局面が長引き、シェール産業を圧迫することは避けられないかもしれない。

過去の経験に照らせば、米国の石油産業とサウジおよびOPECは密接に結びついている。現在、石油市場で進行中の調整の一環として、低価格局面の長期化と米シェール産業の成長減速がもたらされそうだ。

ノースダコタ州バッケンのシェール油田は比較的成熟した段階にあるため、今回の減速による最悪の影響は免れるかもしれない。開発中心地から離れた郡では採掘が減速しているが、中核地では引き続き活発な採掘活動が報告されている。

バッケン油田は技術進歩と採掘の効率化により、1990年代に比べて生産性が大きく向上している。

シェール革命は後戻りしないし、米国は世界の石油供給において従来よりずっと大きな役割を果たし続けるだろう。

しかしシェールオイル生産の伸びがある程度鈍化することは避けられず、それはバッケンの周縁部や、まだ開発が進んでいない油田で起こるだろう。そうした地域は、コストの高い米内陸部の石油開発の最前線という、危なっかしい位置に身を置いている。

*筆者はロイターのコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。

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