October 23, 2018 / 9:54 AM / a month ago

サウジ投資フォーラム、500億ドルの契約締結 皇太子は関心の高さ強調

[リヤド 23日 ロイター] - サウジアラビアの首都リヤドで23日、年次投資フォーラム「未来投資イニシアチブ」が始まった。サウジの反体制記者ジャマル・カショギ氏の死亡事件を巡り、欧米の政治家や企業トップなどからは欠席表明が相次いたが、サウジは初日に総額500億ドルの投資契約を取り付けた。

 10月23日、サウジアラビアの首都リヤドで年次投資フォーラム「未来投資イニシアチブ」が始まった。サウジの反体制記者ジャマル・カショギ氏の死亡事件を巡り、欧米の政治家や企業トップなどからは欠席表明が相次いたが、サウジは初日に総額500億ドルの投資契約を取り付けた(2018年 ロイター/Faisal Al Nasser)

この日遅くに会場に到着したムハンマド皇太子は記者団に、同フォーラムは「素晴らしい。参加者も投資も増えた」と称賛した。皇太子は24日に討論会のパネリストを務める予定。

サウジは石油・ガスやインフラ分野でトラフィギュラ、トタル、現代、中国兵器工業集団、シュルンベルジェ、ハリバートン、ベーカー・ヒューズなどと25件の契約を締結した。

また、サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコが交わした覚書は15件で総額340億ドルに上った。この日パネリストを務めた仏石油大手トタルのパトリック・プヤンヌ最高経営責任者(CEO)は、サウジアラムコと共同で、サウジ国内の小売網について発表するとの見通しを示した。

フォーラムの会場となった高級ホテルのリッツカールトンは、ムハンマド皇太子が率いた昨年11月の汚職摘発で多数の王子や高官、企業幹部らが拘束された場所。

摘発対象だった富豪で著名投資家のワリード・ビンタラール王子は、皇太子に付き添ってフォーラムに登場した。

一方、ファリハ・エネルギー相は、サウジは「ある種の危機」を通過しているが、経済改革を力強く推進すると表明した。

サウジアラムコのアミン・ナセルCEOは、サウジ政府は同社株式の一部を上場する方針を堅持していると言明。ただ、上場時期は市場の状況などの要因によって決まると述べた。

<サウジは「支持する価値がある」>

カショギ氏の死亡事件を巡り、ムニューシン米財務長官をはじめとする欧米政府の閣僚や高官、金融機関トップなどは不在となったが、ロシアは政府系ファンドの直接投資基金のキリル・ドミトリエフ総裁が率いる大規模な代表団を送り込んだ。

ドミトリエフ氏は、カショギ氏の殺害事件を捜査し、犯人を罰する必要があるが、サウジが推進する経済・社会改革を無視するわけにはいかないと指摘。「サウジの改革は重要で、支持する価値がある」との見方を示した。

経営トップが不参加を決めた多くの欧米金融機関・企業も、サウジの政府系ファンド「パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)」の案件がもたらす手数料収入など商機を逃すこともためらわれるため、より低い役職の幹部を派遣した。

PIFの責任者、ヤシル・アルルマヤン氏は、サウジは透明性を高めつつあり、PIFはムハンマド皇太子が打ち出した経済改革の下で引き続き新しい産業を発展させていると述べた。

アジアの企業トップは総じて、出席を見合わせることに消極的な姿勢をみせてきた。中国や日本の企業の参加を根拠に、3日間にわたる会議が成功を収めたとサウジが表明する可能性がある。このため、欧米企業幹部の不参加は、サウジの経済見通しに長期的な影響をほとんど及ぼさないかもしれない。

*内容を追加しました。

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