November 28, 2018 / 8:06 PM / 14 days ago

米政府高官、記者殺害巡りサウジとの関係悪化回避を議員に要請

[ワシントン 28日 ロイター] - ポンペオ米国務長官とマティス国防長官は28日、サウジアラビア人記者のジャマル・カショギ氏殺害を巡り上院で非公開で説明を行い、議員にサウジとの関係を悪化させないよう求めた。

 11月28日、ポンペオ米国務長官とマティス国防長官は、サウジアラビア人記者のジャマル・カショギ氏殺害を巡り上院で非公開で説明を行い、議員にサウジとの関係を悪化させないよう求めた。会見する同国務長官。20日にワシントンで撮影(2018年 ロイター/YURI GRIPAS)

マティス氏は国防総省で記者団に「(サウジのムハンマド皇太子が)殺害に関与したという明白な証拠は情報機関も含めてわれわれは誰も持っていない」と語った。

同氏はカショギ氏殺害に関する録音記録の内容も含め、事件に関する米情報機関のあらゆる報告書に目を通したと述べた。

ポンペオ氏も上院でのブリーフィング後に記者団にムハンマド氏とカショギ氏殺害を結びつける直接的な証拠はないと語った。

ポンペオ氏はブリーフィングの準備原稿でサウジが介入しているイエメン内戦に言及し、多くの民間人の命が奪われたがサウジは中東でイランに対抗する上で重要な役割を担っていると指摘。「米国とサウジとの関係が悪化すれば、米国および同盟国における国家安全保障上の重大な過ちになるだろう」との認識を示した。

ポンペオ氏は、中東においてイラン抑止やイラクでの民主主義維持、イスラム国や他の過激派との紛争などでサウジが支援しているとし、重要な同盟国の一つとして失うことはできないと強調。「サウジは中東の安定において強力な力となっている」とし、イランが世界にもたらす計り知れない脅威を認識しているとした。

また米国はイエメンに対し追加で1億3100万ドルの食糧支援を行うと明かした。

マティス氏は準備原稿の中で、イエメンで米軍が支援を取りやめ、重要なパートナーへの武器販売をやめることは間違っていると指摘。「トランプ米大統領が『受け入れ難い恐ろしい犯罪』と評し、『米国は許さない』としたカショギ氏殺害の説明責任を求めたとしても、米国の安全保障上の利益を放棄することはできない」と述べた。

ポンペオ氏は、サウジアラビアが中東地域においてイラン抑止やイラクでの民主主義維持、イスラム国や他の過激派との紛争において支援しているとし、重要な同盟国の一つとして失うことはできないと説明。「サウジアラビアは中東地域の安定において強力な力となっている」とし、イランが世界にもたらす計り知れない脅威を認識しているとした。

また米国はイエメンに対し追加で1億3100万ドルの食糧支援を行うと明かした。

これに対し共和党のコーカー上院外交委員長はカショギ氏殺害の責任がムハンマド氏にあるのはブリーフィングを受けた誰の目にも明らかだとし「われわれはサウジが同盟国であり、ある程度重要な国であることを理解しているが、同国の皇太子は制御不能だ」と述べた。

その上で「(両長官の説明を受けて)議員の8割が適切な対応がなされないという印象を持ったと思う」と述べ、トランプ政権が動かない場合は議会が行動を起こす考えを示した。

外交委員会の民主党トップ、メンデス上院議員は「『利益』があるためにこのような殺人から進んで目を背けるというのは言語道断だ」と批判した。

*情報を追加しました。

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