[ドバイ 19日 ロイター] - サウジアラビアのエネルギー省は19日、首都リヤドにある石油精製施設が無人機によって攻撃を受けて火災が発生し、その後鎮火したと述べた。イエメンの親イラン武装組織フーシ派は、リヤドにある施設を無人機6機で攻撃したと声明を出した。
サウジの国営石油会社サウジアラムコが運営する施設がサウジ時間の午前6時5分(日本時間午後12時5分)に攻撃された。エネルギー省は人的被害や石油供給への影響はなかったと述べた。
武装組織フーシ派はエネルギー省の発表前に、リヤドにあるアラムコの施設を攻撃したと表明した。攻撃した施設は特定しなかった。
サウジのエネルギー省は無人機を誰が、どこから発射したかには触れなかった。
フーシ派はここ数週間、サウジへの攻撃を強めている。フーシ派の報道官は、サウジのイエメンへの「侵略」が続く限り、サウジへの攻撃を続け、さらに強めると話した。
サウジのエネルギー省は今回の攻撃やその他の攻撃により、サウジにとどまらず世界全体のエネルギー供給の安定が脅かされたと主張した。
サウジ主導の連合軍は2015年3月、フーシ派が14年終盤にイエメンの首都サヌアを掌握したことを受け、同国に介入した。
フーシ派は、イエメン政権の支配下にあるマーリブも侵攻している。紛争終結に向けて国際連合と米国はフーシ派に対し、軍事攻撃を激化させるのでなく協議に応じるように促している。
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