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サウジが国際物流ハブ構想、石油依存を低下へ

 6月29日、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、同国を世界の物流ハブにする戦略を発表した。リヤドの国際空港で撮影(2021年 ロイター/Ahmed Yosri)

[カイロ 29日 ロイター] - サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は29日、同国を世界の物流ハブにする戦略を発表した。輸送産業の規模を2030年までに450億リヤル(120億ドル)前後に拡大し、非石油部門の収益を増やす。

国営サウジ通信(SPA)が伝えた。

計画には新たな国際航空会社立ち上げも含まれており、これにより、海外の発着先を250カ所以上に増やすとともに物流能力をこれまでの2倍の450万トンに拡大する。

このほか、港湾、鉄道・道路網などのインフラ開発により、輸送能力は年間でコンテナ4000万個分超に達するという。

さらにSPAによると、輸送・物流部門が国内総生産(GDP)に占める割合は、現在の6%から10%になる。

ムハンマド皇太子は、「この包括的な戦略により、サウジアラビアは3大陸をつなぐ物流ハブとなる」と説明。同国財政の持続性強化と生活の質の改善にもつながるとした。

皇太子は、同国経済の多角化により2030年までに石油収入への依存度を減らす野心的な戦略を打ち出している。

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