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欧州最古のホモ・サピエンス、東アジア人と遺伝的つながり=研究

 ブルガリアの洞窟で発見された約4万5000年前のホモ・サピエンスの骨から、ネアンデルタール人との広範な交配や現在の東アジア人との遺伝的つながりなどを示す新たな事実が分かった。提供写真(2021年 ロイター)

[7日 ロイター] - ブルガリアの洞窟で発見された約4万5000年前のホモ・サピエンスの骨から、ネアンデルタール人との広範な交配や現在の東アジア人との遺伝的つながりなどを示す新たな事実が分かったと、研究チームが7日発表した。

科学者らは、ブルガリア北西部ドリャノヴォ近郊のバチョキロ洞窟で発見された3体の歯と骨片などからDNAを抽出し、ゲノム配列を確認した。

ホモ・サピエンスは約30万年前にアフリカで出現し、その後世界各地に拡大。ユーラシア大陸で生息していた種の近いネアンデルタール人との遭遇もあったとされる。バチョキロ洞窟で見つかった男性の骨3体は、欧州で確認された最も古いホモ・サピエンスの個体。

科学誌ネイチャーに掲載された論文によると、3体の骨にはネアンデルタール人のDNAが3─3.8%含まれ、約5─7世代前にネアンデルタール人の祖先がいたことが判明。これにより、交配が改めて確認されたという。

また、現代人との比較では欧州より中国など特に東アジアとの遺伝的なつながりが多いことも分かり、グループの一部がやがて東方に向かったことも示された。

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