October 5, 2018 / 5:07 AM / 15 days ago

アングル:最高裁判事の指名騒動、トランプ氏に「追い風」か

[ワシントン 4日 ロイター] - 米連邦最高裁判事に指名されたブレット・カバノー氏の性的暴行疑惑を巡って共和、民主両党が激しい論争を繰り広げ、上院の承認が遅れている。しかし結果がどちらに転ぶにせよ、11月6日の議会中間選挙に向けてトランプ大統領には追い風となりそうな情勢だ。

10月4日、米連邦最高裁判事に指名されたブレット・カバノー氏(写真左)の性的暴行疑惑を巡って共和、民主両党が激しい論争を繰り広げ、上院の承認が遅れている。ホワイトハウスで2018年7月撮影(2018年 ロイター/Leah Millis)

今月6日に予定される上院採決でカバノー氏が承認されれば、トランプ氏は最高裁に自身が推す2人目の判事を送り込むことに成功し、保守派判事が過半数を占める体制を確保することができる。

承認されないとしても、カバノー氏を巡る対立は、中間選挙に向けて共和党有権者のやる気に火を点ける効果をもたらしている。

共和党系の世論調査会派ザ・トラファルガー・グループのロバート・カヘリー氏は「この件はこれまで目撃したどんな事象よりも、慢心していた共和党有権者を目覚めさせる効果があった」と言う。

カバノー氏からの性暴力被害を証言した女性をやゆし、この論争を利用して支持者を煽るトランプ氏の好戦的な姿勢は、既に共和党に背を向けている郊外エリアで女性や支持政党を持たない有権者の反発を買うだろう。しかし上院議会選の主戦場となる保守派の州では、共和党に追い風を吹かせる可能性がある。

最近実施された複数の世論調査では、これまで民主党に比べて出遅れていた共和党有権者の投票意欲が、先週の上院公聴会後に跳ね上がっている。公聴会でカバノー氏は怒りを露わにして疑惑を否定した。

民主党有権者はトランプ氏への拒否感から、この1年ほど共和党有権者よりもずっと投票意欲が強かった。しかしNPR/PBSニューズアワー/マリストの最近の調査では、共和党との差は7月時点の10ポイントから2ポイントに縮まった。

この結果、共和党は中間選挙で上院過半数を維持できるとの期待が高まっている。民主党が上下両院を制しトランプ氏の政策を阻止したり政権への捜査を進めるには、議席数を上院で2議席、下院で23議席増やす必要がある。

共和党のストラテジスト、ブライアン・ウォルシュ氏は「カバノー氏を巡る論争が、決定的な時機に共和党有権者のエネルギーを爆発させたのは間違いない」と語った。

民主党側は、カバノー氏問題が下院議会選の主戦州で女性や支持政党を持たない有権者を奮い立たせたと見ている。ステニー・ホイヤー下院議員(民主党)は3日記者団に「意見を表明するため、大勢の女性が投票するだろう」と述べた。

しかしトランプ氏の選挙戦略に詳しい筋は、トランプ氏側につくことで派生する共和党候補への悪影響よりも、トランプ支持者を力づかせる効果の方が圧倒的に大きいと見る。

もっとも、政治状況は二転三転しており、カバノー氏問題の影響は選挙までに衰えている可能性はある。共和党ストラテジストのウォルシュ氏は「この状況が本当にあと30日続くかどうかは疑問だ」と漏らした。

(John Whitesides記者)

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