[6日 ロイター] - 米製薬大手メルクは、がんに特化したバイオテクノロジー企業シージェンの買収に向けた交渉を行っている。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が6日伝えた。
交渉は進んだ段階にあり、1株当たり200ドル以上の条件で交渉している。買収総額はおよそ400億ドルかそれ以上となる可能性がある。
リフィニティブのデータによると、シージェン株の6日終値(約175ドル)に基づく時価総額は322億4000万ドル。
両社はメルクが第2・四半期決算を発表する7月28日か、それより前の合意を目指しているという。
交渉はしばらく前から行われており、WSJは先月この案件について最初に報じた。
BMOキャピタルのアナリストは6月、メルクの長期的成長にシージェンが合致するのは「ほぼ間違いない」とした一方、規制当局の審査強化が懸念材料だと指摘。また、主力のがん治療薬「キイトルーダ」の特許が切れる2028年終盤以降、メルクに新たな収益源が必要なのは明らかとしていた。
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