[13日 ロイター] - 米製薬大手ファイザーは13日、がん治療薬を強みとする米同業シージェンを約430億ドルで買収すると発表した。
買収条件はシージェン株1株当たり現金229ドル。10日終値に32.7%のプレミアムを乗せた水準。
シージェンはワシントン州に拠点を置き、健康な細胞を温存しながらがんを破壊する抗体薬物複合体(ADC)技術に強みを持つ。
買収によりファイザーは、2022年売上高が20億ドル近くに達した4つの承認済みがん治療技術を確保する。
2023年後半から24年初めの買収完了を予定するという。
ファイザーは主要医薬品の特許切れと新型コロナウイルス関連製品の需要減少で、30年までに170億ドルの収入減少が予想されている。
シージェンや最近行った複数企業の買収が、30年の売上高に200億ドル以上貢献すると見込んでいる。
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