[18日 ロイター] - アルメニアのパシニャン首相とアゼルバイジャンのアリエフ大統領は18日、ドイツで開かれた国際会議「ミュンヘン安全保障会議」に出席した際、係争地ナゴルノカラバフ地域について会談したが口論を繰り広げ、溝が鮮明になった。
両氏が直接顔を合わせるのは昨年10月以来。会談はブリンケン米国務長官の仲介で行われ、和平に向けた進展があったと双方が発表した。
しかしその後開かれたパネルディスカッションでアリエフ氏が、アルメニアは30年近くアゼルバイジャンの領土を占拠していると非難し、ナゴルノカラバフ分離派の高官を批判。
一方のパシニャン氏は「アゼルバイジャンは報復政策をとっている」と主張。この会議を使って「不寛容、憎悪、攻撃的な言い回しをあおり立てる」のか、事態の改善を図るつもりなのかと詰め寄り、対立が露わになった。
ナゴルノカラバフは国際的にアゼルバイジャンの領土と認められているが、住民はアルメニア人が大半を占めている。
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