[東京 26日 ロイター] - シャープ6753.Tが26日に発表した2018年3月期の連結業績(日本基準)は、営業利益が前年比44.3%増の901億円、経常利益が同256.3%増の893億円だった。液晶向けや車載向け、スマートフォン向けの中型、小型の液晶販売が増加し、営業利益押し上げに貢献した。親会社株主に帰属する当期純損益は、前年度248億円の純損失から702億円の純利益に転換した。
19年3月期の営業利益見通しは前年比22.1%増の1100億円で、トムソン・ロイターがまとめたアナリスト11人の予測平均値1030億円を上回った。
通商問題や地政学的リスクなどに留意する必要があるものの、中国を含むアジアだけでなく、欧州や米国での事業拡大を進め、経常利益は同12.0%増の1000億円、当期純利益は同13.9%増の800億円と想定している。
前提為替レートはドル/円JPY=EBSで102円と中期経営計画策定時より保守的に見積もっている。
田巻一彦
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