[東京/台北 12日 ロイター] - 台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業2317.TWの郭台銘(テリー・ゴウ)董事長(会長)は、シャープ6753.Tの再建には人員削減が必要になるとの見解を示した。同時に、賃金の引き上げやプロフィットシェアリング(利益分配)を実施する方針も表明した。
郭会長は12日夜、社員に充てた書簡の中で「シャープの事業体制を精査した結果、会社全体に存在する非効率性を踏まえると、残念ながら費用の削減なしに再建を実現することはできないことが明確となった。非常に悔やまれることではあるものの、費用削減にはシャープ従業員の削減を伴う必要がある」と語った。ロイターは同書簡を確認した。
書簡は、慎重かつ責任を持って削減を実施していくと説明しているが、明確な削減数については踏み込んでいない。関係筋によると、日本国内で3000人程度、海外事業を含めるとそれ以上の削減数に達する可能性がある。
鴻海は同書簡について、郭会長および、シャープ社長への就任が決まった鴻海の戴正呉副総裁から社員全員に充てた個人的な見解を示す書簡であると確認した。
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