February 24, 2019 / 11:10 PM / 3 months ago

インタビュー:粗鋼生産、四半期1100万トン回復に期待=新日鉄住金副社長

 2月25日、新日鉄住金の宮本勝弘副社長はロイターのインタビューで、高炉のトラブルで減産を強いられている粗鋼生産について、状況は改善しているとして、四半期ベース1100万トン回復に期待感を示した。写真は同社のロゴ。千葉県君津市で昨年5月撮影(2019年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 25日 ロイター] - 新日鉄住金(5401.T)の宮本勝弘副社長はロイターのインタビューで、高炉のトラブルで減産を強いられている粗鋼生産について、状況は改善しているとして、四半期ベース1100万トン回復に期待感を示した。また、世界の鋼材需給に大きな影響を及ぼす中国については、鋼材輸出が足もとで増えていることに警戒感を示した。

同社は昨年11月時点で下期の粗鋼生産を2160万トン程度と計画していたが、今月2080万トン程度に下方修正した。その主な原因が、大分と和歌山の高炉トラブルだ。大分は高炉の改修に時間がかかり、和歌山は老朽化が響いた。ただ、大分は12月以降フル生産に戻り、和歌山も新しい高炉が「順調に立ち上がっている」という。他の高炉での調整も実行中で、宮本副社長は「これができれば、だいたい四半期で1100万トンくらいはいけるはず」との見方を示した。

同社の粗鋼生産が四半期ベースで1100万トンを上回ったのは、4年前の2014年10─12月期の1120万トンが最後。今年度も4─6月期が1029万トン、7─9月期が1021万トン、10─12月期が1029万トンと、生産能力からみて低い水準で推移している。1─3月期は改善を見込んで1050万トン程度を計画しており、来年度はさらに上乗せしたい考えだ。

宮本副社長は「1100万トンに近づけたい」と期待感を示したが、実際には、台風などのリスクもあるため「1100万トン・マイナスアルファになる」との見通しを示した。

鉄の原料となる鉄鉱石は、ブラジルで資源大手ヴァーレ(VALE3.SA)が所有する鉱山ダムが1月に決壊した事故で供給懸念が浮上しており、足元で価格が上昇している。これについて宮本副社長は、鉄鉱石輸出に頼らざるを得ないブラジルの経済状況や、ヴァーレや他社の増産余地もあることから「もう少ししたら落ち着くと思う」と述べ、影響は一時的との見方を示した。

米中貿易摩擦により悪化している中国経済が鋼材需給に及ぼす影響に関しては「足元で少し輸出が増えている部分があり、そこは気になるところだ」と警戒感を示した。2015年には中国鉄鋼メーカーの過剰生産による輸出増が鋼材価格を押し下げ、世界の鉄鋼メーカーに大きな打撃を与えた。

*インタビューは22日に行いました。

*写真を付け、カテゴリーを追加して再送します。

大林優香 志田義寧 編集:田中志保

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