August 16, 2019 / 7:10 PM / a month ago

中国の石油タンカーが船舶名変更、米の対イラン制裁回避目的か

 16日、リフィニティブおよびベッセルズ・バリューの船舶追跡データによると、中国企業が所有する超大型原油タンカー(VLCC)「パシフィック・ブラボー」がマラッカ海峡に向かう途中のインド洋沖合で6月5日、船舶の位置などを示すトランスポンダー(無線中継機)のスイッチが切られ、追跡できなくなっていたが分かった。写真はシンガポール海峡を航海するタンカー。2014年7月撮影(2019年 ロイター/Tim Wimborne)

[シンガポール/クアラルンプール 16日 ロイター] - リフィニティブおよびベッセルズ・バリューの船舶追跡データによると、中国企業が所有する超大型原油タンカー(VLCC)「パシフィック・ブラボー」がマラッカ海峡に向かう途中のインド洋沖合で6月5日、船舶の位置などを示すトランスポンダー(無線中継機)のスイッチが切られ、追跡できなくなっていたことが分かった。

米政府は、パシフィック・ブラボーがイラン産原油を積んでおり、米国の対イラン制裁に違反するとして、アジアの港湾都市に対し同船を寄港させないよう警告していた。VLCCは一般的に約200万バレルの石油を輸送する。[nL4N2343JL]

その後、7月18日にVLCC「ラテン・ベンチャー」のトランスポンダーがマラッカ海峡に面したマレーシアのポートディクソンで作動した。ポートディクソンはパシフィック・ブラボーが最後に位置を示した地点からおよそ1500キロメートル離れている。

ただ、船舶追跡データによれば、ラテン・ベンチャーとパシフィック・ブラボーが発信した国際海事機関(IMO)の船舶識別番号は「IMO9206035」で一致。IMOの識別番号が変更されることはないため、ラテン・ベンチャーとパシフィック・ブラボーは同一のタンカーであり、所有者が米国の対イラン制裁の回避を試みた可能性がある。

オンライン船舶サイト「イクエーシス」のデータによると、タンカーの所有者は上海を拠点とするクンルン・ホールディングスで、シンガポールにもオフィスを構えている。オフィスに電話で問い合わせたが応答はなかった。

追跡データによると、パシフィック・ブラボーとして航海中の貨物タンクは満杯だったが、42日後にラテン・ベンチャーとして現れた際には空だったという。

タンカーの石油が積み下ろされた地点は確認できていない。

マレーシア当局の発表によると、ラテン・ベンチャーは6月29日にポートディクソンに入港し、乗組員を入れ替えた後、7月18日に出港した。ただ貨物の積み下ろしはなかったという。

船舶追跡データによると、ポートディクソンを出港後、タンカーはシンガポールを通過し、マレーシアの南東海岸に寄港。7月25日のデータでは貨物タンクがほぼ満杯となり、8月14日時点では同地点に停泊中という。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below