[シンガポール 10日 ロイター] - アジアの航空業界団体は10日、航空各社は新型肺炎による危機のために、成長見通しの「大幅な」引き下げに直面しているとの見方を示した。11ー16日に開催の「シンガポール・エアショー」への出展計画を縮小する企業が増えており、悲観的な見方が強まっている。
シンガポール・エアショーが始まるが、新型肺炎の流行を受けて中国企業などが展示を見送ったため、展示会場には空きスペースが点在する。これまでに米企業を含め70社以上が、新型コロナウイルスによる懸念などで参加を取りやめた。
国際航空運送協会(IATA)は新型肺炎の流行前には、20年に乗客数は4%増加し、貨物輸送量は2%増加すると予想していた。
アジア太平洋航空協会(AAPA)のハードマン事務局長はインタビューに対し「今年の運航量見通しは全て白紙だ」と指摘。「運航計画の縮小と実際の状況を見ると、中国国内では50、60、70%まで縮小されている。かなり大幅だ」と指摘した。
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