April 12, 2019 / 12:56 AM / 2 months ago

シンガポール中銀、金融政策の現状維持を決定 予想通り

[シンガポール 12日 ロイター] - シンガポール金融管理局(MAS、中央銀行)は12日、市場の予想通り、現行の金融政策の維持を決定した。経済成長が鈍化し、インフレ圧力が低水準にとどまっていることを踏まえた。

 4月12日、シンガポール金融管理局(MAS、中央銀行)は、市場の予想通り、現行の金融政策の維持を決定した。経済成長が鈍化し、インフレ圧力が低水準にとどまっていることを踏まえた。写真は同金融管理局本部。2017年6月に撮影(2019年 ロイター/DARREN WHITESIDE)

MASは、シンガポールドルの名目実効レート(NEER)の政策バンドの傾きを維持するとし、バンドの幅と水準も変更しないと明らかにした。

MASは、金利ではなくシンガポールドルNEERの政策バンドの上昇率や中央値、幅を調整して金融政策を運営している。

ロイター調査によると、エコノミスト20人中17人が金融政策の現状維持を予想していた。

MASは半期ごとに行う金融政策レビューで「シンガポールの国内総生産(GDP)の伸びは鈍化し、生産量は基調的な潜在水準に近づいている。労働コストがある程度上向いているものの、インフレ圧力は穏やかで、引き続き抑制される見通しだ」と説明した。

昨年2回の金融政策レビューでMASは、物価上昇圧力を管理し、為替相場を支援するため、政策バンドの上昇率を引き上げた。引き締めは6年ぶりだった。

MASは、2019年のコアインフレ率予想について、従来の1.5─2.5%から1─2%に下方修正した。

この日発表された第1・四半期の国内総生産(GDP)速報値は季節調整済みで前期比年率2.0%増となり、伸び率は市場予想の1.2%を上回った。前年比の伸び率は1.3%と、市場予想の1.5%を下回った。

前年比のGDP伸び率は約10年ぶりの低水準だった。

MASは「世界経済の成長の勢いは、貿易の低迷に伴い、年の変わり目に予想以上に鈍化した。短期的な見通しを巡る不透明感は依然として強い」と述べた。

OCBCの国債リサーチ部門代表、セレナ・リン氏は「(MASの決定は)ほぼ市場予想通りだった」とし、「経済成長(の鈍化)が下振れリスクだ」と指摘した。

第1・四半期の製造業部門は前期比12%縮小した。リン氏は、製造業部門の減少は見込まれていたものの、予想以上に深刻だったと述べた。

MASの政策決定にシンガポールドルは反応薄だった。

ここ1年、シンガポール経済は米中通商摩擦問題や世界的な需要減退の打撃を受けている。

ユナイテッド・オーバーシーズ銀行のエコノミスト、Barnabas Gan氏は、シンガポール経済の先行きは依然不透明で、米中の貿易問題と世界的な電子機器サイクルの成熟が長引く2つのリスクだ」と指摘した。

*内容を追加しました。

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