[上海 9日 ロイター] - 中国の半導体大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)が9日発表した2022年の売上高は過去最高を記録した。ただ、電子機器への需要が減速する中、23年については減収を警告した。
同社の売上高は新型コロナウイルス禍や世界的な半導体不足を受けてここ2年で急増し、22年は33.6%増の72億3000万ドルに達した。リフィニティブがまとめたアナリスト予想(73億5000万ドル)は下回った。
23年については10%台前半の減収になる可能性があるとした。
22年の純利益は6%増の18億2000万ドル。第4・四半期の売上高は約2%増の16億2000万ドルで、市場予想をやや下回った。
趙海軍・共同最高経営責任者(CEO)は「スマートフォンやコンピューター、家電の需要は22年に好調から軟調に転じた。顧客の発注意欲も著しく弱まった」と述べた。
米政府は昨年10月、中国半導体メーカーの抑止を狙った一連の輸出規制を発表。これを受けてSMICは先端半導体製造に向けた取り組みが一層難しくなるとみられている。
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