[パリ 29日 ロイター] - 欧州サッカー連盟(UEFA)は、欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝のスタジアムで起きた騒動について、フランス当局、フランス・サッカー連盟とともに調査を行うと発表した。
CLは28日にパリのスタッド・ド・フランスで行われ、レアル・マドリード(スペイン)とリバプール(イングランド)が対戦。レアルが1─0で制し、優勝した。
試合前、多くの人々がチケット未所持、あるいは偽チケットを持ってスタジアムに押し寄せ、機動隊が制止を試みるなど会場は混乱。また、正式なチケット保持者の一部もスタジアムに入ることができない事態となり、試合開始が35分遅れた。
テレビ映像では、若い男性がスタジアムのゲートを飛び越えて逃げ回る姿が捉えられ、ロイターの目撃証言によると、スタジアムの外にいた人々は子どもを含めて機動隊から催涙ガスを噴射されたり、スタジアム内に突入する機動隊員、ゲートを倒そうとする人々に突撃する機動隊員もいたという。
パリ当局は声明で、29日午前1時20分までに68人が逮捕され、238人が負傷したと発表している。
ダルマナン仏内相はツイッターで、現地警察に感謝するとともに、「数千人のチケットを保持しない、または偽造チケットを保持する英国人『サポーター』が押し寄せ、スタジアムのスタッフに暴力行為を働いた」と述べた。
リバプールの最高経営責任者(CEO)は29日、ファンの行動を「容認できない」と非難し、UEFAに「透明性のある調査」を求めた。英スポーツ相もUEFAに正式調査を求める声明を出していた。
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