[マドリード 24日 ロイター] - サッカーのスペインリーグ、ハビエル・テバス会長は24日、ロイターのインタビューに応じ、21日のバレンシア戦で人種差別的な言葉を浴びせられたと訴えたレアル・マドリードのビニシウス・ジュニオールを非難したことについて謝罪した。
バレンシア戦でビニシウスはファンから人種差別を受けたとして激高し、何度もスタンドを指さしてレフェリーに主張するなど試合が約10分中断する一幕があった。その後プレーを続けたが、試合終了間際にバレンシアの選手ともみ合いになり、退場処分になった。
試合後にビニシウスが訴えた投稿に対し、テバス会長はツイッターで「リーグを批判して中傷する前に、リーグが人種差別と戦うために何をしているのかもっと知るべき」と投稿し、批判を受けていた。
テバス会長は「謝罪しなければならない」とし、ビニシウスを攻撃する意図はなく、「感情的になってしまった」と釈明。「ビニシウスと、私がビニシウスを攻撃していると理解した人たちに謝罪する」とし、スペインで人種差別を根絶するための措置が取られていないことに対する不満をビニシウスと共有すると話した。
また、スペインの法律ではリーグは人種差別的な事件を報告することしかできず、サッカー界の人種差別問題への取り組みを巡り無力だと感じていると述べた。
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