June 28, 2018 / 4:35 AM / 5 months ago

サッカー=ドイツの歴史的W杯敗退、起こるべくして起きた惨劇

[ヴァトゥチンキ(ロシア) 27日 ロイター] - ドイツ代表は、同国のサッカー史上、最も早い日程でのワールドカップ(W杯)敗退を喫したが、今回の敗戦に驚くべきことはまったくない。

4度のW杯優勝を誇るドイツは、ロシアで開催された今回大会に至る1年間でチームをベストの状態にすることができなかった時点で、点灯していた危険信号に気づき、その警告に注意を払うべきだった。

だが、自信過剰と頑迷さ、そして不注意という組み合わせが「毒素」となり、1次リーグF組の3試合でわずか1勝しか挙げられず、ドイツ代表は荷物をまとめて帰国する事態に陥った。

かつて不屈の攻撃サッカーを繰り広げたゴールマシンが、ロシアではまとまりのない寄せ集め集団と成り下がり、団結力を欠いてチームとして機能できなかった。

明らかに、責任のほとんどは、昨年時点ですでに見えていた「兆候」に十分な注意を払わなかったドイツのヨアキム・レーウ監督にある。

2014年W杯の覇者ドイツは、2017年のコンフェデレーションズ・カップ(コンフェデ杯)でも優勝をさらい、昨年10月に開催されたW杯欧州予選では10戦10勝と、完璧な成績で本大会に勝ち進んだ。

レーウ監督は当時、30人以上から選択できる選手層の厚さを自慢げに語っていた。だがこれらの勝利の後、状況は徐々に悪い方向へと向った。

ドイツ代表は親善試合で英国、フランス、スペインとそれぞれ引き分けた。そして3月にはブラジルに敗れた。そしてさらに、ロシア出発前のウォームアップとなる親善試合ではオーストリアに敗れ、サウジアラビアにはかろうじて勝利を収めた。

レーウ監督は、出場メンバーやシステムで試行錯誤を続けていた。そして、親善試合で負けることもあると受け入れることから、ドイツの成功が生まれると強調していた。

6月27日、ドイツ代表は、同国のサッカー史上、最も早い日程でのワールドカップ(W杯)敗退を喫したが、今回の敗戦に驚くべきことはまったくない。写真はベルリンのパブリックビューイング会場でうなだれるドイツのサポーター(2018年 ロイター/Hannibal Hanschke)

監督は、ロシアに到着するころにはすべて順調になると、自信を見せていた。

<興味深い選択>

だが、監督の選択にも問題があった。

不可解なことに、レーウ監督はプレミアリーグの年間最優秀若手選手賞を受賞して、同世代のドイツ選手の中でも最も才能ある1人と見られるFWレロイ・サネを代表から外し、代わりに年のいったFWのマリオ・ゴメスや、ベストの状態ではないサミ・ケディラやメスト・エジルを起用した。

エジルとチームメートのイルカイ・ギュンドアンはともにトルコ系で、大会前にトルコのエルドアン大統領と一緒に写った写真が出回って一大論争の中心になっていた。

エルドアン氏を「私の大統領」と呼んだことで、両選手を代表から外すよう要求する声も出た。それが真剣に検討されることはなかったが、ロシア入りした後も写真を巡る疑問はつきまとい、明らかにどちらもトップレベルの大会でプレーできる状態ではなかった。

エジルは、初戦でメキシコに敗北した後にメンバーから外されたが、F組最終戦の韓国戦では復帰。だが衝撃的な0-2の負け試合で、いいところは全くなかった。動きが遅い上にミスが多く、2014年大会でその名をとどろかせた独創性は全く見られなかった。

だが他にも問題はあった。チームの中心となる選手が不在で、得点チャンスは山ほどあったにもかかわらず、珍しく決定力を欠いていた。1次リーグの3試合で挙げた得点はわずか2点だった。

「初戦のメキシコ戦を控えて自信過剰になっていた部分があった」と、レーウ監督。「ボタンを押せば勝てると考えていた。だがそうではなかった」

Slideshow (5 Images)

2006年に代表監督に就任した58歳のレーウ氏は、最近2022年までの契約延長に署名したばかりだ。敗退の責任は自分にあると認めたものの、監督自らチーム再建に取り組むのか、それとも後任に譲るのか、明らかにしなかった。

(翻訳:山口香子、編集:下郡美紀)

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