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コラム

コラム:ソフトバンクのロボット事業、専門分野にシフトする孫氏の戦略

 「ロボットはこれからも次々に登場してくるが、人間にとって彼らの脅威度は、やや低下するのではないか」――。ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長兼社長がロボット事業の見直しを決めた背景として、これが1つの解釈になる。写真はSBGのヒト型ロボット「ペッパー」。2020年9月、パリで撮影(2021年 ロイター/Gonzalo Fuentes)

[ロンドン 28日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 「ロボットはこれからも次々に登場してくるが、人間にとって彼らの脅威度は、やや低下するのではないか」――。ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長兼社長がロボット事業の見直しを決めた背景として、これが1つの解釈になる。 

ロイターは28日、SBGがヒト型ロボット「ペッパー」生産を柱とするロボット事業の人員削減を世界的に進めていることが分かったと伝えた。この1週間前にSBGは、実際の人間やイヌのように動くロボットを製造するボストン・ダイナミクスの過半数株式の売却手続きを完了している。

一方、「ソフトバンク・ビジョン・ファンド2」は28日、手術支援用ロボットを手掛けるCMRサージカルに対する6億ドルの出資を主導した。

CMRのロボットシステムは、人体に小さな穴を開けて顕微鏡で行う「鍵穴手術」に役立つ。つまり孫氏は事実上、顧客サービスなど人間が行うさまざまな作業が一般目的用ロボットに取って代わられるという考えを捨て去り、外科医と共同作業するこのCMRの製品のような専門的なロボットを支持している。

これは恐怖の近未来を描こうとするハリウッドの映画監督を失望させるかもしれないが、お店やバーなどで接客に携わる人々にとっては朗報だろう。

(筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています)

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