December 19, 2018 / 11:23 AM / 3 months ago

コア部分は欧州ベンダーに変えざるを得ない=ソフトバンク社長

[東京 19日 ロイター] - ソフトバンク(9434.T)の宮内謙社長は19日の上場会見で、中国製の通信ネットワーク機器を切り替える可能性について「コア部分はヨーロッパのベンダーに変えざるを得ないかなと思っている」と述べた。ただ「政府のガイドラインが出ない限り、あまり早計に動くべきではないとも思っている」と慎重に判断する姿勢も示した。

 12月19日、ソフトバンクの宮内謙社長は上場会見で、中国製の通信ネットワーク機器を切り替える可能性について「コア部分はヨーロッパのベンダーに変えざるを得ないかなと思っている」と述べた。写真は東証で撮影(2018年 ロイター/Issei Kato)

中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]製品を巡っては、日本政府が安全保障上の問題を理由に事実上排除する方針を決めたことで、ファーウェイとつながりのあるソフトバンクも対応を迫られている。

同社の通信ネットワークは現在、欧州ベンダー2社と中国ベンダー2社で展開。同席した宮川潤一副社長によると、ネットワーク投資のうち、中国ベンダー向けの投資は金額ベースで全体の1割程度にとどまっており、切り替えたとしても「投資金額という意味では大きなダメージを受ける話ではない」という。

通信ネットワークの中核(コア)の部分については「ファーウェイはほとんど入っていない」(宮川副社長)といい、「もしリプレイスするとしても数億円の前半レベルだ」(同)と強調した。

宮川副社長はファーウェイ製品について「技術力が良くて、価格も安い」と前向きに評価しつつも、「お付き合いしていきたいのは山々だが、最終的には日本政府の方針に従っていきたい」と語った。

仮にファーウェイなど中国製品を処理する場合、「最悪の最悪という話でいくと、除却が1000億円くらい」発生することも明らかにした。

一方、6日に発生した大規模通信障害について、宮川副社長は「エリクソンに頼りすぎていたところが正直あった」として「交換機のマルチベンダー化を開始する」ことを明らかにした。現在、欧州系と米系の2社と最終的な打ち合わせをしているという。

6日の通信障害では、4時間25分にわたり、約3060万回線に影響が出た。原因はスウェーデンの通信機器大手エリクソン(ERICb.ST)製の交換機のソフトウエア異常だったが、総務省は電気通信事業法上の「重大事故」に該当すると判断、原因究明や再発防止策などの報告を求めている。

宮川副社長はマルチベンダー化について「過剰投資には正直なるが、万が一に備えてもう取り組むことにした」と語った。

上場初日の株価は売出価格1500円を一度も上回ることなく推移。終値は1282円と安値引けとなった。相場全体の地合いの悪さに加え、上場直前に相次いだトラブルも投資家の心理を冷え込ませた。

売出価格ベースで7.1兆円だった時価総額は終値ベースで6.1兆円と、1日で約1兆円が吹き飛んだ計算となる。

これについて宮内社長は「真摯に受け止め、ここをスタート地点にして企業価値の向上に取り組んでいきたい」と語った。

志田義寧

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