May 10, 2016 / 6:21 AM / 4 years ago

ソフトバンク、前期営業益+8% 「スプリント最終黒字近い」

[東京 10日 ロイター] - ソフトバンクグループ(9984.T)が10日発表した2016年3月期連結決算(国際会計基準)は、営業利益が前年比8.8%増の9994億円だった。国内通信が堅調に推移したほか、ヤフー(4689.T)のアスクル(2678.T)子会社化による一時益も寄与した。

 5月10日、ソフトバンクグループの2016年3月期連結決算(国際会計基準)は、営業利益が前年比8.8%増の9994億円だった。写真は昨年11月の記者会見で撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)

ただ、トムソンロイターが調べたアナリスト21人の予測平均値1兆0650億円は下回った。

売上高は前年比7.6%増の9兆1535億円、当期利益は同29.1%減の4741億円だった。当期利益は前期に中国電子商取引大手アリババ・グループ・ホールディング(BABA.N)上場に伴い一時益を計上した反動が出た。

同社は業績予想を公表していないが、2013年に発行した従業員向け新株予約権では、行使条件として「2016年3月期の営業利益が1兆2000億円を超えた場合」と掲げており、事実上の目標となっていた。今回これを下回った背景には、米携帯電話子会社スプリント(S.N)の改善がもたついていることがある。

孫正義社長はスプリントについて「コスト削減が順調に進んでいる。コスト効率を良くすることで、十分に利益が改善できる」と強調。「昨年は約20億ドルEBITDA(利払い・税・償却前利益)が改善したが、今年も同じく20億ドル近く増益になる」と述べ、「最終利益の黒字化は近い」と自信を示した。

だが、孫社長の自信とは裏腹に、1─3月期は顧客獲得に向け大幅な値引きを実施したものの契約者数が予想ほど伸びず、純損失は5億5400万ドル(前年同期損失は2億2400万ドル)と赤字幅は拡大した。四半期ベースでは改善にブレーキがかかっており、不安を払しょくするまでには至っていない。

ソフトバンクグループの2017年3月期のアナリスト21人の営業利益予想の平均値は1兆1790億円となっている。

<租税回避ではない>

タックスヘイブン(租税回避地)に関する「パナマ文書」に同社のグループ会社が名前があったことに関しては「私も驚いた。調べてみたら小さな案件が2つあった。何か特別に租税回避を行ったということではなく、あくまでビジネス上の理由で投資した」と述べ、問題はないとの認識を示した。両案件ともに、すでに売却済みという。

一方、米ヤフーYHOO.Oが中核事業の売却を計画していることについては「自らが米ヤフーを買うとか、交渉しているとかいうようなことは少なくとも現時点ではない」と強調した。

*内容を追加しました。

志田義寧

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