[東京 5日 ロイター] - ソフトバンク9434.Tの宮内謙社長は5日の決算会見で、競合他社が携帯電話料金を値下げしてきた場合、格安スマートフォンブランドの「ワイモバイル」で対抗する考えを明らかにした。ソフトバンクブランドは大容量のデータサービスを重視、ワイモバイルと棲み分けを図る。
宮内社長は「ソフトバンク、ワイモバイル、LINEモバイルの3つのブランドを持っている」と説明。「他社が低価格を出してきたら、われわれはワイモバイルで対応する」と語った。「大容量はソフトバンク、低価格はワイモバイルとバランスをとって対応していく」という。
携帯電話料金の値下げをめぐっては、NTTドコモ9437.Tが政府の値下げ要請を受け、2─4割の値下げを検討しているほか、KDDI(au)9433.Tも対抗値下げの可能性を示唆している。
<通期予想は楽に達成>
2018年4─12月期(国際会計基準)の連結営業利益は前年比18.5%増の6349億円だった。個人向け携帯電話サービスが順調に推移したほか、法人向けサービスも利益を伸ばした。
売上高は前年比4.9%増の2兆7766億円だった。
通期営業利益予想は株式上場の際に開示した前年比9.7%増の7000億円を維持した。宮内社長は「軽く達成できると思っている」と述べ、実現に自信を示した。
会社の営業利益予想はリフィニティブがまとめたアナリスト14日の予測平均値6938億円とほぼ一致している。
志田義寧
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