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ソニーG、熊本県で新たな土地取得 半導体生産へ

ソニーグループ傘下の半導体事業会社、ソニーセミコンダクタソリューションズは、熊本県合志市に約27万平方メートルの土地を取得すると発表した。資料写真、2月撮影(2023年 ロイター/Issei Kato)

[東京 25日 ロイター] - ソニーグループ傘下の半導体事業会社、ソニーセミコンダクタソリューションズは、熊本県合志市に約27万平方メートルの土地を取得すると発表した。同日に開催した経営方針説明会で明らかにした。画像センサーと呼ばれる半導体を生産する新工場を建設する見通し。

清水照士CEOは説明会で成長投資を継続していく方針を示し、2024―26年度を対象とする次期中計でも、現中計の累計設備投資額である9000億円規模の投資が必要と述べた。

ソニーは半導体受託製造世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)と共に熊本県菊陽町で半導体工場の建設も進めている。清水CEOは、足元ではスマートフォン(スマホ)の販売の低迷が続いているが、市況が回復した際に成長機会を確実に取り込めるよう「先を見据えて準備する」と語った。

ソニーは画像センサーの世界シェアで22年度に51%を有し、25年度には60%まで拡大する計画を掲げている。今回、足元の市況を受けて、スマホ向けの市場見通しを一段引き下げたものの、同社が主軸に据える高級機種向けでは、今後30年まで年率で約11%成長すると予想する。一方で、車載向けは、順調に売り上げを伸ばしており、24―25年には収益化が可能とした。

また、清水CEOは、慢性的人材不足で、「人材獲得は産業全体の課題」とも話した。

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