[東京 24日 ロイター] - ソニーグループ傘下でゲーム部門を担うソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は24日、家庭用ゲーム機「プレイステーション5(PS5)」について、累計販売台数が今年10─12月期までにPS4を上回るとの見通しを公表した。
PS5を巡っては、サプライチェーン(供給網)の混乱で半導体などが不足し昨年度は品薄が続いたが、部品調達が正常化し増産を開始。販売台数だけでなく、月間利用者数、支出、ゲームプレー時間など全てのユーザーKPI(重要評価指標)において、今年度中にPS5がPS4を上回ると見込んでいる。24日に開催した事業説明会で明らかにした。
ソニーGはグループ内での連携を進め、人気ゲームなどのコンテンツIP(知的財産)の活用を強化している。SIEのジム・ライアン社長兼最高経営責任者(CEO)は、ホラーアクションゲーム「The Last of Us」を原作とするドラマが米HBOで放映されたことにより「ゲームの販売に非常にポジティブな影響を与えた」と説明した。
同タイトルは3月にコンソール向けだけでなくPC向けも投入。モバイルやPC向けのタイトル数を増やす方針で、PC向け自社タイトルの販売高は22年度の2億5000万ドルから、今期は4億5000万ドルまで拡大する見込みだ。ライアンCEOは、PCゲームの成長により「コンソールを超えてより幅広いプレイヤー層に(ゲーム)届けることができるようになっている」と述べた。
(浦中美穂 編集:田中志保)
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