[東京 24日 ロイター] - ソニー(6758.T)は24日、不動産事業に参入すると発表した。今月、全額出資で「ソニー不動産」を設立した。8月1日に営業開始する予定。
同社は4月1日付で、平井一夫社長が直轄する「新規事業創出部」を設置。子会社ソネットの副社長からソニー本社に復帰し、4月1日付で経営企画担当役員に就任した十時裕樹業務執行役員が部長を務める。
同部では、社内からアイデアを募って、ビジネスモデルの検証を行い、事業化に取り組む。十時氏は、ソニー銀行を新たに創業した経歴を持っており、同氏の見識や人脈で、社内のアイデアの可能性を判断していく。
ソニー不動産は、新規事業の第1弾の位置づけで、本社の経営企画担当部署にいた西山和良氏(39)のアイデアを具体化した。資本金は2億5000万円で、東京都中央区銀座にオフィスを構える。西山氏が社長を務め、十時氏が取締役に就任。ITシステムを駆使した不動産サービス業を展開し、3年後の新規上場とともに、5年後には売上高500億円の会社に育てることを目指す。
村井令二