[ヨハネスブルク 25日 ロイター] - 南アフリカの都市部で行われるネズミ駆除に、フクロウが新たに投入されることになった。いずれも、巣をかけた建物が解体されるなど危険な環境から保護された若いフクロウたちで、新しい任務とすみかが与えられる。
南アでは最近10年間で200羽以上が「ネズミ駆除隊」に参加。お面を付けているように見える「メンフクロウ」と、それより大型の「ワシミミズク」で編成されている。人の居住地の近くに生息することが多い種類で、任務に最適だという。
放鳥は、巣が設置された学校などで子供らを交えて行う予定。この取り組みは、ペスト対策や自然における捕食者の役割に関する教育も兼ねている。フクロウの足には金属製の輪が装着され、再捕獲されても「駆除隊」の一員だと判別できるという。
南アフリカでは最近、ヨハネスブルク近郊で子供がネズミなどのげっ歯類に襲われたとの報道が出るなど、問題化している。