[ヨハネスブルク 4日 ロイター] - サウジアラビアの国営軍事企業「サウジアラビア軍事産業(SAMI)」のアンドレアス・シュワー最高経営責任者(CEO)は3日、南アフリカの主要軍事企業全社との提携交渉を進めていることを明らかにした。ロイターの電話インタビューに答えた。
シュワー氏によると、経営難に陥っている南アの軍事企業デネルについては出資も検討している。また南アの民間軍事企業パラマウント・グループは既に、SAMIと交渉していることを明らかにしている。
シュワー氏は「われわれは南アの主要(軍事)企業すべてと協議している。パラマウントだけでも、デネルだけでもない」と述べ、年末までに最初の提携を締結できる見通しだと説明した。
南アの公共企業省はSAMIと交渉していることを認めたが、提携の可能性に言及するのは時期尚早とした。
南アではかつて軍事産業が主要産業の1つだったが、最近は世界的な軍事費の削減などで苦戦している。
サウジの軍事支出は米国、中国に次いで世界第3位。しかし国内には軍事機器の生産能力が乏しく、輸入に頼らざるを得ない部分が多い。
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