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韓国のトラック運転手組合、スト終了 世論の支持得られず

 12月8日、韓国のトラック運転手組合は組合員による投票の結果、全土でのストライキを終了することを決めた。写真は韓国のウィワンで11月撮影(2022年 ロイター/Heo Ran)

[ソウル 9日 ロイター] - 韓国のトラック運転手組合は9日、組合員による投票で、全土でのストライキを終了することを決めたと発表した。

世論の支持が得られず、尹錫悦大統領が職場復帰命令を出すなど、強硬姿勢を維持したことが背景。運転手は収入と職を失うリスクが高まったと話している。

ストによりサプライチェーン(供給網)に混乱が生じていた。

労組CTSUによると、組合員の約62%がスト終了を支持した。

組合に所属するトラック運転手2万5000人と一部の非組合員が最低賃金制度の恒久化と拡大を要求し、11月24日にスト入りしていた。

韓国では今年夏にもトラック運転手が8日間のストを実施。双方が譲歩を勝ち取ったと主張していたが、今回のストでは政府が労組の要求を拒否し、国内企業も短期的な損失を受け入れる意向を示していた。

スト開始後、尹大統領の支持率は上昇。8日公表の世論調査では支持率が41.5%と、9%ポイント以上増えた。

世論調査機関の幹部は、労組に反感を持っていた年配の保守層が尹大統領の強硬姿勢を支持したとの見方を示した。

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